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なぜドイツ人と結婚?

私はドイツにすんでた2年間、ドイツ人と付き合いたいと思ったことは一度もありませんでした。最初の1年は仕事で認められたくて必死で恋愛感情なんて忘れてたのと、慣れた2年目は「なんでも自分でできるし、男なんかめんどくさーい」とすっかりドイツ人女性の強さみたいなのを身につけてしまってました。そのかわり同じように結婚願望のないドイツ人の同年代の同僚の子達としょっちゅうつるんでいて、それが最高に楽しかったので、今でもドイツは戻っていきたいところです。

実際2年の任期が終わったあと、ドイツの上司が人事に転籍手配も済ませてくれていたのですが、引っかかったのは「このままドイツに残ってもずっと一緒に暮らしたいと思うような人にはあわないだろうな」という点でした。ドイツ人って、自分の知っている世界の中で安住するのが好きな人が多い気がしていたので(ソフトウェア会社でエンジニアが多かったせいで歪んだイメージだった)、一生おらが村から離れたくないような人と一緒になって、何もかも彼の基準に合わせることはできないなと感じていたのです。

あと細かい感情とか、考え方の違いとか、日本人と付き合えば言わなくてもわかるだろうという勘違いがあって、結婚するなら日本人と思ってました。で、ドイツにそのまま残ることはやめ、ドイツの上司には「30過ぎた時にまだ独身でいたいと感じたら、そのときはドイツに戻ってくる。30歳までにいい人が見つかるようにがんばるわ」と今思うと勝手なことをいって日本に戻りました。

が、いるわけなかった。言葉に出さなくても感情とか考え方とか分かり合える便利な相手。私の考え方がすでにかなりドイツの影響を受けていて、へんてこだというのにすぐ気がつきました。日本でもドイツでもはみ出しちゃう国際規格外。うちの母は、「アフリカとか、まったく価値観の違うところにいったらあんたみたいなのが案外受けるかもよ」と本気でいってました。

だから私とはちょうど逆のパターンで、日本に留学して、日本で仕事したドイツ出身の夫とは、お互いはみだしっこなのでしっくりきています。


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